どのような業界にも専門用語はあり、当たり前のように使われています。
しかし、初めてその業界に踏み込む人には、当たり前のように使われる専門用語は分かりません。
そのため、業界内の人と話している意味が通じなくて、コミュニケーションに問題が出ることもあります。
看板業界にも、一般には分かりづらい専門用語が存在しています。
専門用語の意味を知らないと注文するときに戸惑うこともあるので、よく聞くワードは理解しておくと良いでしょう。
ステ看板って何!?
看板業界には、ステ看板という専門用語があります。
このワードを見た多くの人は、素材にステンレスを使った看板と思うかもしれません。
しかし、本当の意味は素材がステンレスであることではなく、撤去することを前提に作られる看板のこと指しています。
たとえば、イベントなどの告知のために必要な看板は、長期間設置しておく必要はありません。
イベントなどが終了すれば必要なくなるので、回収する必要があります。
こうした目的のために作られるのがステ看板であり、道路沿いの電柱などに貼り付けされています。
車を運転していたら、電柱に連続して貼り付けられている光景を見たことがある人は多いでしょう。
安価で宣伝効果が高いために、イベントなどの告知、パチンコや風俗店の宣伝などで、頻繁に使われています。
しかし、設置当初は回収する目的であっても、実際には回収されるケースは少ないです。
野ざらしにされることも多く、街の美観を損ねるとして、問題になることもあります。
シルクスクリーン印刷って何!?
シルクスクリーン印刷とは、他の業界でも使われている印刷方法です。
化学繊維のスクリーンメッシュを枠に貼って固定し、メッシュの間からインクを押し出して印刷する手法です。
シルクスクリーン印刷のメリットは、インクの層が厚くなることになります。
インクの層が厚くなれば、それだけ剥がれにも強くなるので、長期間使用できることが可能です。
また、耐候性にも優れているので、屋外に設置する看板には向いている印刷方法です。
さらにシルクスクリーン印刷は、インクジェット印刷に比べると、美しい仕上がりになるのもメリットでしょう。
色鮮やかで美しい看板を作りたいなら、インクジェット印刷よりシルクスクリーン印刷が向いています。
しかし、近年ではインクジェット印刷が主流となりつつあり、シルクスクリーン印刷の利用は減少中です。
ですが、制作する看板のロット数が多い場合は、シルクスクリーン印刷を選ぶとコストを抑えられるメリットもあります。