会議やプレゼンで、特に図解などを使った解説に欠かせないのがホワイトボードです。
広い面積に専用マーカーでサッと線を引いたり、強調したい文字を大きく書くなど、視覚に訴える効果は抜群です。
カラフルなマーカーも自在に使えることから、黒板に書くよりもインパクトが強まり、細部の修正がしやすいところも便利です。
パッと見るだけで一つの考えを皆で共有でき、文字や図案を書いて話し合っているうちにアイデアが形になって来るなど、複数名での検討には欠かせないアイテムです。
意外と歴史は浅い!?
ホワイトボードの歴史は、戦後ほどなく広まった黒板よりも浅く、昭和40年代の初期に使われるようになったホーロー製の黒板が、ホワイトボードが作られるきっかけの一つになったと考えられます。
その頃、ある会社が建材用のツヤがあって白いホーロー板の表面に、印刷を施すためにわざと粗めの加工をして安全表示板などを作っていました。
ある時、加工前の表面ツルツルのホーロー板を見た社長が、マーカーで書いた文字などをすぐに消せるのではと思いつき、実際試したところ、まさにその通りとなり、その後、商品化に至りました。
以来、ホワイトボードはオフィスの必需品となり、特に会議やプレゼンの場では無くてはならないものとなっています。
学校では未だに黒板が主流ですが、黒板に比べて光を反射しやすいことから、席によっては見えにくくなるという理由があるとのこと。
それが改善されたとき、教室においても、ホワイトボードが黒板に取って代わる可能性もあります。
これからのホワイトボード
会議やプレゼンで大活躍のホワイトボードですが、一時期、プロジェクターに押され気味となっていました。
ここ最近、ホワイトボードの逆襲とも言えるべき現象が起こっています。
ホワイトボードとパソコンを双方向で使えるようにした、インタラクティブ利用ができる製品の登場によって、ホワイトボードは、大きな進化を遂げました。
起動して書き込むだけで、ボード上に書かれた文字や図が、ネットワークを通じて多くのパソコンや他の端末でもリアルタイムで閲覧できるようになっている製品等の登場によって、出来上がったものを投影するだけのプロジェクターの遥か上を行く双方向利用が可能となりました。
普通のホワイトボードに、専用ユニットを取り付けて、ボード上の文字や図をパソコンに取り込んだり、パソコンの情報を投影したりできる製品もあります。
パソコンと切っても切れない縁を結んだことで、新たな境地に向かい、再び会議室の主役に復帰したと言えます。